![]()

上のQRコードを
携帯のカメラで読み取って、
アクセスして下さい。

基本的におとなの矯正への移行を考慮し、永久歯列になるまでに出来る範囲の治療を行うことを目的としています。
こどもの場合、一般的にブラッシングはあまり上手とは言えません。食事中はできるだけ取り外しが可能で、装置を口腔外に出して洗える衛生的なものを選びます。ブラッシングが上手であれば、取り外ししない装置を使うこともあります。
成長期のこどもを対象にしていますので、正常な成長を阻害する要因になるものは取り除き、 成長をコントロールする必要があります。場合によっては、成長を促進したり、抑制する装置もあります。
以下のことに該当すれば、低年齢から矯正治療を開始します。

こどもの矯正だけで治療を終了できることはほとんどありません。なぜかというと、その後の顎の成長が残っている場合、歯並びが安定するとは限らないからです。
頭部と顎の成長発育を見ますと
頭の大きさは10才までに全成長量の96%が完成していますが、顎の発育は10才の時点で上顎、下顎共に約35%残っています。つまり10才以降の成長発育が矯正治療の結果に大きく影響します。
従って矯正治療の開始時期は早いほうが良いと一概に言うことは出来ません。不正咬合の状態によっては、成長がほぼなくなった時点から開始したほうが良い場合もあります。
| 0~5才 | 5~10才 | 10~20才 | |
|---|---|---|---|
| N |
|
|
|
| A |
|
|
|
| B |
|
|
|
実際に成長をコントロールする装置としては以下のものが代表的です。
| ・成長を促すことを目的にする治療 | ||
| 上顎の過成長でいわゆる出っ歯の場合: | ヘッドギアー | |
| 上顎の劣成長でいわゆる受け口の場合: | 上顎前方牽引装置 | |
| ・下顎の過成長による受け口の場合: | チンキャップ | |
| ・下顎の劣成長により顎が小さい場合: | BJA | |
| Herbst(固定式) | ||
| 歯列の改善を目的とする治療: | プレート | |
| リンガルアーチ | ||
| ペンデュラム | ||
| T4K | ||
| 舌癖などの悪習慣を無くすために行う治療: | 舌訓練 | |
| タングスパー | ||

具体的に症例でご説明しましょう。8才の女の子です。
受け口で上顎が劣成長の骨格的な反対咬合でした。そのため、上顎を前方へ牽引し成長発育を促進することにしました。

ブラッシングが良くなったので、上顎には口の中に固定式のリンガルアーチを装着しています。そして6歳臼歯から上顎全体を一日10時間ほど前下方へ引っ張っています。

半年後には反対咬合は改善し劣成長は改善しました。これから3年ほどの間に永久歯に生え変わりますので、装置を一旦外し、経過を観察することにしました。

9才の男の子です。下顎の前方への成長が少なく、いわゆる出っ歯に見えます。永久歯と乳歯が混在しています。いわゆる混合歯列期です。
このままではいつまで経っても上下の前方成長には、差がありますので、下顎を成長させる必要があります。

下顎の成長を促すため、BJAという取り外しする装置を装着することにしました。BJAは上下の歯に別々に装着するもので、装着時間は一日10時間です。寝るときも含めていますので、睡眠時間は9時間でしたから起きている時に1時間装着して頂きました。口を閉じると下顎が前方へ誘導されます。これにより下顎の成長促進を期待するものです。起きているときはもちろんですが、睡眠中にも効果を出すために、上顎の装置には長いスパー(ひさし)がついています。口を開けて寝ていても絶えず装置のスパーに下顎は前方誘導されます。

装着して1年が経過しました。1日10時間の装着で、下顎は前方成長し上顎に追い付いて来ました。もう少しで永久歯列になりますので、その時からおとなの矯正に移行します。

横顔のレントゲンで見ますと、治療前は下顎は上顎に比べて大きくありませんが、

BJAを装着して1年経過しますと、下顎は明らかに前方へ成長し上顎と同じくらいの大きさになりました。

9才の女の子です。歯列が狭く、永久歯が生えるスペースが不足しています。また上顎前歯が飛び出しており、いわゆる出っ歯です。
歯列の拡大と上下の顎の成長を整えるためT4Kを使用しました。 呼吸と舌の位置を覚えさせるもので 、日中1日1時間と就寝時に装着します。

T4Kを3ヶ月使用しました。歯列が前方部で拡大してきました。また、上下の前後的位置関係は改善してきました。

8ヶ月後には、歯列の大きさはずいぶん変わりました。後から生えてくる永久歯のスペースが出来てきました。使用時間は日中1時間と就寝時だけです。
このように時間を守れば効果があります。永久歯列ヘの導入として大変有効な装置です。

10才の男の子です。上顎犬歯の萌出スペースが不足しています。このままでは八重歯になってしまいます。
犬歯より後方の歯を後ろに動かし、犬歯のスペースを作る必要があります。

上顎の第一、第二小臼歯を固定源にして第一大臼歯(6歳臼歯)を後ろへ動かすため、ペンデュラム装置を装着しました。。

3ヶ月後には、6歳臼歯は後ろに動き始め、第二小臼歯と第一大臼歯の間にスペースが出来始めました。

8ヶ月後には犬歯を歯列に誘導するスペースが出来ました。
ブラッシングが上手でしたので、下顎に固定式の大人の装置を装着しました。

1年後にペンデュラム装置を外しました。そして上顎にも大人の装置を装着しました。

1年3ヶ月後に犬歯は歯列に誘導できました。歯が並びました。
振り返りますと、犬歯の萌出スペースを作り、大臼歯、小臼歯を後ろへ動かし、並べること出来ました。